先日「水曜日のダウンタウン2時間スペシャル」でダウンタウン松本人志がメキシコから来たプロレスラー、エルチキンライスとしてプロレスに参戦しました。
そのときメキシコ人という設定のためエルチキンライスがスペイン語を話すとして、「カブローン」を連発していましたが、一体あれにはどんな意味があるのでしょうか。
番組中カブローンは「馬鹿野郎」という意味だと説明されていました。外国語の罵り言葉などを汚い言葉が少ない日本語に訳すと、なんでもかんでも「馬鹿」や「アホ」といった意味に訳されてしまい、本来の意味が消えてしまうことが多々あります。
そこで今回は「カブローン」の意味についてもっと掘り下げていきましょう。
cabrón(カブローン)の意味
スペイン語辞書では次のように説明されています。
1、悪意を持って行動する人、他人に迷惑をかけたり、害を与える人
2、cabra(ヤギ)の雄
注:聞こえが悪いことから、macho cabrío(雄のヤギ)という表現のほうが一般的。
3、既婚男性で、妻が不誠実で浮気をされている人、またはそれに気づいている人
注:侮辱に使われる
cabrón(カブローン)の女性名詞は「cabrona」。
メキシコをはじめ、スペイン語圏では「cabrón(カブローン)」は3の意味で使われるのが実は一番多いです。つまりエルチキンライスはプロレス会場で何度も相手選手や審判に「浮気された男!」と叫んでいたのです。