日本人を含め、外国人にとって紛らわしいスペイン語の表現といえば「saber」と「conocer」じゃないでしょうか。そこで様々な用例と共に両者の違いを説明していきます。
スペイン語のsaberの意味
- 知っている
- 情報を持っている
- 事実として分かっている
- することができる/能力がある
スペイン語の「saber」は、主に情報、能力に基づいた「知る」に対して使われます。
1、¿Sabes dónde está la biblioteca? 図書館がどこにあるか知っていますか?
2、nadie sabe que va a pasar mañana. 誰にも明日何が起こるかは分からない
この場合は情報を持っている、事実として分かる、という意味の「知る」になります。
3、Maria no sabe nada de inglés. マリアは英語がまるで話せない。
この場合は、能力についての「知る」になります。
4、Mi madre sabe cocinar muy bien. 母は料理がとても上手だ。
saber+動詞で、「~することができる」、「~する能力がある」という意味になります。
スペイン語のconecerの意味
- 経験として知っている/理解している
- 会ったことがある/面識がある
- 行ったことがある/場所について知っている
1、Yo te conozco muy bien. 私はあなたことをよく知っている。
相手の人柄を理解している、中身を知っている、というニュアンスになります。
2、Conocí a mi esposa en una fiesta. 妻とはパーティーで知り合いました。
過去形にすると、知り合った、という意味でも仕えます。
3、Ella conoce bien la ciudad. 彼女はその町のことをよく知っている
町を歩いた経験がある、その町について見識があるという意味を含んだ「知る」になります。
4、¿Quieres conocer Japón? 日本に行ってみたいですか?
場所、地域、国などを指すときはconocerは日本語の「行く」のニュアンスでも使われます。
スペイン語のsaberとconocerの使い分け
No conozco la capital de Brasil. 私はブラジルの首都には行ったことがありません。
ここでは経験を意味する「conocer」が使われているので、その場所に行ったことないというニュアンスになります。
No sé cuál es la capital de Brasil. 私はどの都市がブラジルの首都なのかを知りません。
ここでは「saber」が使われているので、情報として、知識として知らない、というニュアンスになります。
まとめ
saberは「情報を持っている」、「事実を知っている」、「能力がある」という場合に使われます。
conocerは人、場所、物事などについて「面識がある」、「経験がある」、「行ったことがある」といった場合に使われます。